半村 良「石の血脈」

石の血脈石の血脈
半村 良
2007-05
文庫
by anzu_clip

伝奇小説の走りだった半村さんの作品。暗殺教団、吸血鬼、人狼、巨石信仰、不老不死等「ムー」系の雑学をごった煮で上手く消化できていない感じ。もっとじっくり語るべきだったんじゃないかなあ。特に気になったのは後半の主人公?と親友と元恋人との関係が唐突に処理されているところ。エロ描写は大変結構だったのですが。

入間 人間「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)」

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)
入間 人間
2007-06
文庫
by anzu_clip

サイコものっていうのかな。精神的におかしな人の話です。

いーちゃんにそっくりな主人公。西尾維新のスタイルを踏襲している、というか同じなので、はっきり西尾維新より劣ることがわかっちゃうねえ。後半の謎?は、筒井康隆の作品で読んだことがあったような筋運びだと感じたけれど、わかんね。

面白くなかったかというとそうではないけれど、オススメするかというと西尾維新をまず読めと言っちゃうなあ。あと、皆さん書いているけれど、カバー裏はみないほうが精神衛生上いいと思います。

辺見 庸「もの食う人びと (角川文庫)」

もの食う人びと (角川文庫)もの食う人びと (角川文庫)
辺見 庸
1997-06
文庫
by anzu_clip

胸に迫ってこないのは、著者の姿勢に緊迫感が足りてない、からかしら。

…いかん、今日は疲れているせいかすべて否定的に感じてしまっているです。

斎藤 澪奈子「超一流主義」

超一流主義超一流主義
斎藤 澪奈子
1997-02
文庫
by anzu_clip

これは笑いながらとばし読み。本気でいっているのかいないのかわからない面白さ。

こうしてみるとアッパーな人は、薫り高い一本のバラの花を持つだけで高貴に香ることができますが、ロウワーなメンタルとフィジカルを持った人はピコレットよりランクの低い香りがお似合いだということを理解しなければなりません。

なんだこりゃ(笑)。だけどときおりいいこといってたりするので油断ならん。105円でこれだけ愉しめたら十分です。