能古の島追記

日曜日とあってか人がとにかく多かった。移動に使ったフェリーは行列ができていて、300人が定員らしいがそれ以上のってるんちゃうの、っていうぐらいギューギューになってなった。賞味10分程度の船旅だったけれど、季節柄風が強く冷たく軽装では風邪を引いてしまいそう。
到着すると港?には店が一桁しかなく閑散としている。お土産屋が並んでいる場所の一画にはテナント募集の張り紙がしてあった。その中で「のこバーガー」なるものを販売していたので帰りに食べた。のこ産甘夏100%ジュース付のセットで500円だったか。のこバーガーは手作り風で普通。甘夏ジュースはつぶつぶ感とすっきりしない甘さで僕は苦手でした。同行人はうまいといっておった。意見が分かれるところである。
健康作りのために来た、というわけで、コスモスの咲くアイランドパークまで歩こう、という話になり、地図を片手に出発。バス通りに沿って歩けば疲れたときに途中で乗ればいいね、というわけで歩き出したのだがものの数分で斜度30度の勾配の坂が続いていることに気づき速攻後悔する。ワシ病み上がりやぞっ。
まあ、いけるとところまでいくか、というわけで展望台というバス停まで歩く、というか登るといったほうが正しいな。地元の人が軽トラックの荷台に乗って横切っていった。地元の人さえ歩かないようだ。なんでワシ歩いてんだ。
脂汗が出てきたので途中でバスに乗る。ほとんどの人は港から乗るので、満員でしたが無理やり前のドアから乗ることに。アイランドパークまで起伏の激しいルートを進む。このまま歩いていたら死んでるな。
アイランドパークは大人一人1,000円。払って入るとすぐに草もち&焼きイカを商っているお婆さん発見。しかし女性はこういうのを見ると必ず買うのね。うちの同行人もそうだが、女性が取り囲むようにしてわれ先にと購入していたことよ。購入したイカ冷えてた。ガンガン焼いているんだけど売れゆきにあっていなくて、30本ほどストックが置いてあるんだな。そこから取れだなんて酷いよ婆さん。
で、そのあとコスモス畑に行くわけなんだが、これがまた斜面に咲いていて、紫、赤紫、白、といったコスモスは確かに美しかった。来た時期がちょっと遅かったのか少々地理気味だったけれどそれでもきれいだったね。見渡す限り一面コスモスっていうのも少女漫画チックでよいのではないか。女子大生やら若奥さんからお年を召した女性まで妙に浮き浮きしていて微笑ましいことよ。断崖にあるコスモスと海の青、空の青とのコントラストが妙に映えていた。
あとこのパークにはウサギとヤギが触れたりえさをやれるということでいってみた。正直、ウサギっていうほどかわいくないよな。目が死んでるし割りと不細工だ。両方とも柵に入って触ることが可能なんだけど、ヤギはかなり危険な気がするけどなあ。角あるしパワーあるぞあいつら。子ヤギはかわいいが大人のヤギは目が笑っていないし何を考えているかわからん。中に入らず外から眺めるだけで終了。
側に木に竹を渡して作ったブランコが数台あったので超久しぶりに乗ってみたんだが、これがすんげーストレス発散になった。風に吹かれる心地よさと視界が急激に変化する迫力ってちょっとした遊園地のアトラクションに乗っている気分がしたのよ。これ、職場に設置するといいかもしんない。いやマジで。これ、導入できないかな。
前も書いたけれどこのパーク、移動するにも起伏が大きくてかなり肉体的負担を強いる構造になっています。来園者に優しいテーマパークが大勢を占めるこのご時勢に反旗を翻すかのような園内デザイン。これ、わかっててやっているなら凄いんですけど。
パーク内に帰りのバスを待つ待合室兼お土産屋があるんだけど。お徳用味噌汁の具(乾燥している蜆や葱など)を売っていて、ははん、これはいいお土産だなと裏を見ると生産地が愛知県だった。いろいろ見てみると、のこ産のものはほとんどありませんでした。なんだよそりゃ。
壇一雄宅を紹介した記事とか雑誌が置いてあったが作品は売っていなかったなあ。「火宅の人」は万人に勧めるような作品じゃないんだっけ。読んだことないから知らんけど、別に売ってもいいんじゃないのかと。それに他の作品もあるだろうにねえ。
井上陽水の「能古島の片思い」は売ってた。でも売る気があるなら試聴できたり、店内に流したりしてもっとひきつけたほうがいいんじゃないの。本人にサインもらってもいいと思うしさあ。
帰りにちょっと強い雨が降った。晩飯は能古島で買った新鮮な鯵を塩焼きに。前日両親が届けに来た無農薬新鮮レタスとベーコンの炒め物とともにクラシックラガーを飲みながら食ったり。
そんな日曜日。