週末は充実!

25日(金)

本社に出張し総会出席及び業務について顧客と打ち合わせ。総会は新入社員が毎年恒例の出し物をやるのですが、これがまあ毎回凝ってましてね。女装、ダンスは当たり前でして例年レベルアップしとる。改めて中途採用でよかったと思うのです。総会のあとは立食パーティ形式の懇親会で死ぬほど喰って飲んで暴れてきた。

26日(土)前編

この日は今思えばどうしてやらなかったのかと激しく後悔しているんですけれど、HUGO HALL 御大とお会いしてお話をさせて貰いました! HUGO HALL といえば凄いマイナーな話で恐縮ですが、というかこのブログ自体マイナーですけれど、つーか現在ジャンル的にマイナーな「ゲームブック」作者、訳者、イラスト、企画をした人物で、小学6年生の頃に出会った作品「魔界の地下迷宮」に携わった方。多感にな頃に出会い、良くも悪く?もあの人を喰ったような、大阪でいういちびりのそれも上等なものに触れてしまったわけですから、そのあとの人格形成にどれほど影響があったか想像もつきません。そんな人と喫茶店で2時間びっちりお話させて貰って。

現在のゲームブックのオフレコ話を中心に聞かせて貰ったわけですよ。至福でありました。創土社関連でいうと、今年のラインナップ予定や酒井編集者のキャラクタ、制作中の作品の進捗状況。携帯版ゲームブックでいうと、クイーンズブレイドの成績やFFのラインナップ、翻訳者の話、使用されるイラストの完成度や起用される絵師、今後の展開についてをたっぷりと。2008年でグッズを作り出して5周年になる夢時間グッズのアイディアの話、同人ゲームブックの今後の展開、御大が係わった二見ゲームブックの裏話(何故、付属品がたくさんあるシャーロックホームズがあんな低価格で販売できたか、グーニーズの売上げがものすごかったとか、二見の歴代社長の話とか)、それ以上にオフレコ話が面白く懐かしく、非売品グッズのお土産に頂いたりなんというか、今考えても信じられない時間を過ごしたなと。ゲームブックを、今の時代や本という形式の制約を逆手に取ったり活用したり無視したりしながらどのように形にすればよいのか、ということを楽しそうに、いたずらを思いついた少年のような笑顔で語っていたよ。

その後、実は御大とFT書房のメンバが同人作品の打ち合わせをするとのことだったので、同席させていただいて熱い議論に耳を傾けておりました。御大は様々なアドバイスやアイディアを披露しておりました。またヨハネさんは作品を作り上げようとするパワーというのか「俺もーほんとゲーム作るの大好き!」という「気」が充満し、毛穴という毛穴から吹き出していて、その風圧に飛ばされないようにするのに必死でありました。人間は好きなことをやっていると、こんなにも男前になるのだなーと、いや冗談抜きで思いましたよ。最後までお話を聞いていたかったのですが、予定があったので、約1時間半後に中座しました。

で、ご厚意でゲームブック「ミラー・ドール」ボードゲーム「大統領選挙」を頂きました。必ず遊んでレビューを書きたいと思います。ただボードゲームは友人の少ない私には厳しいですね…。

そうそう、お店に入ったとき、誰が注文するかじゃんけんをしたのですが、御大が負けてしまい、一番の年長者が使われる羽目に。勝負の世界は非情でありますな。

26日(土)後編

久々に青梅特快に乗って、東京時代の同期の元へ。またしても日付が変わる時間まで飲んで喋って。今年2月にみんと湯布院行ったぶりです。気心のしれた奴らと飲むのはやっぱ楽しいや。年1回、この時期になんとか東京に行ければいいかなと。今の会社にいるうちは大丈夫なはず、なんだけどな。その日は同僚の一戸建てにて一泊。昨年、昨昨年もお世話になりっぱなし。今後も世話になる予定だ。

その世帯主なのだが、以前から本は読まない人だったのね。ところが他の同期はミステリ好き1名乱読者2名(私ともう1人)がいて、酒の席でよく今読んでいるジャンル関係なしの話によくなっていて、世帯主は参加できなかったのよ。不憫だと思った同期が、森博嗣のS&Mシリーズを勧めたらこれがあなた。一度のめり込むと徹底的な彼は素養のあったライトノベルへと行き着き、今では二次創作まで始めてしまう始末。これがねえ、良くできていていつのまにやら mixi で世帯主の応援コミュニティまで出来ている始末。スゲェ。

27日(日)

もう一つの私の趣味である将棋。将棋タウンを運営されている「入間将棋センター」(参考地図)へ乗り込んで参りました。埼玉県入間市を訪れるのは初めて。駅南側は随分開発が進み、さすが東京と隣接している!と思わせますが、センターのある北側の自然の充実ぶりの落差が衝撃を受けました。駅が小高い箇所にあるのか、北口から国道まで500mぐらいは坂になっています。国道16線に沿って流れている川は護岸工事が最小限に抑えられていて、この時期は青々とした草と赤、白、の花が咲いていてこりゃ確かに「管理人憩いの小道」だなと。林医院の看板を右に曲がって花屋を通るみちすがら、「ひみつきち」というなの目立つおしゃれな居酒屋がひっそりとあるよ!ひみつな癖に自己主張するな、とつっこんで横切りましょう。

道場は普通のマンションの1階、交番の裏にあります。扉にプレートが貼ってあります。ほんと、このあたりは緑が多いのですが、感動したのは、黒須小学校横の団地群の雄壮さ。でっかくて格好いいのあります。

道場の中は、ごく普通のマンション。16名も入ると一杯な感じかな。壁にはネット書店(将棋タウンのオンライン古書販売)用の将棋本がずらっと並べてあって壮観でした。この景色を見るのはアカシヤ書店いらいだ。私が入室したときは、席主と学生らしき人物の2名だけでした。将棋を指しているうちに人がぽつぽつ集まり、2局目が終了した頃になると10名弱にも。道場を始めたきっかけとか、埼玉県の道場の状況とか、オンライン書店の手応えとか、レア本を見せて貰ったり、珍しい本をそのまま購入したり(「詰将棋探検隊」といういろんな詰め将棋のガイド的なもの。眺めているだけでも楽しい一冊)。そして。密かに企んでいた、席主との対局。どう切り出そうかと思っていたら、反対に切り出しこられたのでここは渡りに船とばかりに挑戦。リアルで駒を持つのは id:yomoyomo さんと約2年前に飲み屋で指した以来、ちゃんとした駒を握ったのは学生の頃だから15年くらい前。チェスクロックを叩くのは初体験(だったはず)。

戦型は後手、席主の四間飛車に先手の私はこの時代に5筋位取り急戦という超古典で対抗。定跡通りに角飛車交換ながら、先に銀を丸読し、かつ5筋に歩を垂らすことに成功したんだけれど、その後攻めきれずにじれてしまい見落としから一気に切れ筋に(泣)。丁寧に受けきられてしまい最後は大駒三枚で攻められ投了と相成りました。yomoyomo さんとのときもそうだったと思うんだけれど、だいたい作戦勝ちになるんです、私。ただしいつも捲られてしまう。それは何故かというと、普段は作戦負けがほとんどで、いつも私が捲って勝つからなのです。つまり、自分の将棋じゃなかった、といえば違ったかも。

いや、それにしても強い人と指すと自分の足りなさがよくわかって大変勉強になりました。ありがとうございました。

ま、というわけでイベント続きの週末となったわけですが、自分の好きな分野双方で実際人と会うことができて幸運でした。こんな機会はなかなかないと思うし、機会なんて自分から作らないと永遠にできないし、自分がいつまで生きていられるかなんてわからないので、できる限りいろんな人と実際会って話を聞きたいなと思いました。

今度は誰にアポとろうかしらん。