大平VS窪田

以下にすっきりさっぱりまとめられている。グッジョブ。

あまりヒドくなければ話題はあったほうがいい
http://smmd.cute.bz/blog/archives/000270.html

どこのサイトorブログの感想を読んでも「感情的なことはどうでもよい(個人の自由だし)が、将棋の話がでるのは歓迎」ってな文意がほとんどですけれど、ちょっと待て。

こういった、遺恨(というかどうでもいい拘り)があるもの同士がぶつかるが故に盛り上がるわけでね。ここに注目しないといかんと思われる。

でと。二人の間にある相違というのは、今まさにホットな「プロ棋士とは?」という問題に直結してくるわけでね。

大平サイドとしては、プロ棋士の前に一個人なわけであり、自分の都合優先で活動していいじゃん、という立場。アイドルコンサートに間に合うように怒涛の早指しで、結果勝利したと。

窪田サイドとしては、一個人の前にプロ棋士として振舞えということかと。早指しでよい将棋がさせるかと。ほらみろ、適当な棋譜が残っているじゃないか、と。そんなことで対戦相手、しかも先輩なのに、失礼千万じゃないか、というわけ。

この職業と個人どちらを優先させるかという問題は昔からありましてね。「棋士である前に人間なんだー」とのたまった人もいたような記憶があるけど誰が言ったか忘れたな。

で、俺的な感想からいうと、「拘りを持って指す」という条件付きでどっちでもいい、ということかしら。丁々発止は見てて面白いからもっとやってくれ。ってこった。