真部一男八段のこと
ハンサムな将棋指しだったなあ。
昭和48年、ということは私が生まれた年に四段なんですな。
思い出といえば、私が小学6年生の頃、大阪から福岡に引越さねばならなくなった日に、落ち込んだ私のために将棋棋書を買ってくれるという話になって、2〜3冊買ってもらったことがあって。その中の一冊が「真部一男の将棋の指し方」だった。
と、思って表紙画像を探して見たら写真だった。記憶によると微妙な似顔絵だったように思ったんだけれどな。曖昧なものだね。
戦績はA級2期、早指し選手権優勝1回。A級2期は立派なものです。平成元年、38歳という遅めの昇級でありました。対戦メンバを今見ると微妙な、というか当時の強さを思い出せない方々ばかりですけれどね。というか曲者多すぎ（板谷＝名古屋風粘り腰、淡路＝関西風粘り腰、西村＝振り穴、田中＝序盤のみ鬼、前田＝筋良、田丸＝変則力戦、石田＝本格派、小林＝一癖、二上＝綺麗、大内＝怒濤、塚田＝攻め攻め、勝浦＝カミソリ）。
1期で落ちたものの翌年A級復帰。翌年また降級。さらにB1からも連続で落ちてしまいそれ以降浮上することはなかった。
持病持ちで首が痛いとかなんとか書いていたような。将棋に集中できず囲碁を打って気分を紛らわせていたとか。
いつの頃から文章を書き始めており、その集大成として「升田将棋の世界」があるんだけれど、僕はあまり評価していない。というのは、本人の思い入れが強すぎて、客観的統計的な分析が出来ておらず、「升田将棋の世界」というよりは「升田将棋についてのエッセイ」ぐらいが適当だと思うのだ。そしてエッセイという意味ではご升田本人と会ったことがあるというだけでも価値高いね。
読み直そうと本棚漁ったら見つからなかった。処分しちゃってたか。あ”ー。
＜訃報＞真部一男さん５５歳＝将棋棋士八段（毎日新聞） - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071125-00000042-mai-peo
将棋八段の真部一男さん死去 執筆でも活躍
http://www.asahi.com/shougi/news/TKY200711250109.html
将棋順位戦データベース 111真部一男
http://www.ne.jp/asahi/yaston/shogi/kojin/111_manabe_kazuo.htm
真部一男の将棋の指し方 ＠将棋 棋書ミシュラン！
http://snow.freespace.jp/Rocky-and-Hopper/Kisho-Michelin/528/4-528-00482-8.htm
参考作品（amazon）
真部一男作品一覧
