私の愛した勝負師たち 内藤 国雄

私の愛した勝負師たち / 内藤 国雄

記者じゃなく棋士が書くと、しかも内藤ほどの大御所ということで、普通なら某棋士と伏せてお茶を濁すことなく問題のあった棋士を書いてあるあたりに価値があるかな。奨励会に入る際、ふつうならすんなり入れるところも、師匠に対する嫌がらせのために数ヶ月延ばされたとか、よくあるいざこざも包み隠さず書いてあるので、この本の内容は彼の記憶違いをのぞいて誠実に書かれているな、という印象。まあ、将棋界マニア向けです。