父の詫び状 向田 邦子

「父の詫び状」向田 邦子
全編どんどん場面が切り替わって、最後に冒頭のシーンと繋がっていくスタイルのエッセイ。当時は斬新だったんだろうな。書かれている内容も昭和の時代の空気が封入されていてノスタルジーを誘う。頑固親父に自分の父を重ねる人も多かったのだろうと思う。これ1冊で向田邦子のエッセンスを受容した、ということにする。