田中 ロミオ「人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1)」

人類は衰退しました (ガガガ文庫 た 1-1) 田中 ロミオ 2007-05-24 文庫 by anzu_clip

まったりした雰囲気を愉しめばいいのだろうが、琴線に届かず。ライトノベルというやつはどうもこんな印象ばかりが残ってしまうのな。私は古い読み手なのかしら、ヤマのない物語には反応できないようです。

新人類である「妖精さん」の謎だらけの設定が終わりまでよくわからんし、というか読者は宙ぶらりんにされておいて何も思わないのかな。やりっぱなしで平気な作者の神経が理解できない。妖精さんとのやりとりが肝なのかしら。だとすればあまり出来はよくないと思うけれどどうよ？

レジデント初期研修用資料「人類は衰退しました」感想を読んだけれど、なんだか大げさな気がする。私は著者の経歴を知らないので、深読みできなかったよ。そういう視点で読み直そうと思うほど本書に魅力を感じないんですが、おそらくそれは私が元ネタを大筋知っていて、だったらもっと上手く表現してちょうだいよっ、という気持ちがあるのかもしれないけれどまあいいや。