本多 勝一「日本語の作文技術」
日本語の作文技術 本多 勝一 1982-01 文庫 by anzu_clip |
文章を的確に書くためのノウハウがぎっしり。修飾語の語順によって、わかりやすさに大きく違いが出ることや曖昧さを回避できること、句読点の打つ根拠など具体例を大量に挙げてしつこいぐらい吟味している。著者の思考がトレースできて面白い。
なぜこんなに丁寧に書かれているかというと、市民講座用に書き起こした文章で、分かりやすいように何度も推敲したから。
本書を一読すると、修飾語を見る目が変わる。文章を読むとき「果たしてこの文章はわかりやすか?」と頭のどこかで思うようになったようだ。
文章読本のひとつとして是非そばに置いておきたい一冊でした。オススメ。