海堂 尊「チーム・バチスタの栄光(上) (下)」

あっという間に読める医療ミステリ。amazon では絶賛の嵐なのもわかるんだが、期待しすぎたせいかちょっぴり不満。
下巻で登場する主役の相方が上巻で「ロジカル・モンスター」なる称号で称えられていて、嗚呼どんなに饒舌でマシンガンのようにまくし立てるキャラなのだろうか、と勝手に妄想していた像よりインパクトが弱かったなあと。それでも魅力的なドタバタキャラであることに変わりはありません。登場していない氷姫など読んでいて妄想が膨らむ言葉のチョイスが私の感性に合っていて心地よかったりしました。

トリックについては正直どうでもいい、というか専門知識がないと解けない(犯人は明らかだけれどどうしたら具体的な証明を行えるか難しい)とは関係なく、解いたあとの諸々の問題を上手にまとめているところが抜け目なくてにやりとしちゃう。出張の空き時間などに読み始めると読了するまで気になってしようがないと思うので、2時間程度まとめて時間を取ってから読むといいよ。



参考作品(amazon
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