剣社通信更新 / 『魔宮の勇者たち』発売は2008年1月末

創土社ゲームノベルを応援してくださっているファンのみなさん、あけましておめでとうございます。直前の告知となりましたが、『魔宮の勇者たち』の入稿が完了しました。

第1巻から約1年。お待たせして本当に申し訳ありませんでした。第3巻はもっと早く出せるように精一杯頑張りますので、本年もよろしくお願いもうしあげます。

発売は今月末になります。お財布から、1260円を減らし、本を入手してください。もし、すでに1260円残っていない場合は七六五へ進んで、呪文を選びなおしてください。

剣社通信では『魔宮の勇者たち』の表紙が公開されていますので拝みいくと良いでしょう。
さーさー、三巻はいつになるのかしら。
まだ amazon では扱っていない模様です。


参考作品(amazon

鈴木直人チョコレートナイト
鈴木直人パンタクル1.01
鈴木直人悪魔に魅せられし者


例のアレも更新されています。折角ですので「続きを読む」以降に引用しておきます。
見たい人だけどうぞ。

よりにもよってゲームブック担当する編集者がこんなことを言ってはいけないのですが。
実は私はパズルが苦手です。与えられた情報を図にするだけのマッピングや文から推理する謎解きはいいんです。視覚的な情報から処理するパズルがどうにも苦手でルービックキューブもヘタです。

現在、小冊子剣社通信には毎回フーゴ・ハル先生のラビリンストーリーがあり、編集は当然この迷路がきちんとクリアできるものか検証しなければなりません。かなり頑張ったんですが、今回のやつはとくに難しくて、何時間か悩んだ末に自分の解答に矛盾出る始末。本当に参ってしまいました。

デバッガ担当の人に小冊子も見てもらうのですがほとんどチラ見するくらいしか時間がなかったはずなのに「迷路はとくに問題はないみたいです」と返事が来るあたり、改めて自信を失ってしまいます。なかば意地になって挑戦するのですが、正解出すまで1日以上かかりました。こんなことではいけない! パズルセンスを鍛えるにはどうしたらいいんだ! そういえば今回、ラビリンストーリーに関するお便りがありまして、私からの回答の中でラビリンストーリーの正解を送ってくれた人に賞品を出しますよといった内容で、酒場の原稿を用意していたんですが、剣社通信の空きスペースの関係でカットされてしまいました。仕方ないといえば仕方ないのでしょうか。現状でもかなり小さい字で詰め込んでますから、これ以上小さくしたら虫眼鏡を使わないと読めない小冊子になっちまいます。掲載できないお便りで出ちゃうのは私の返事が長すぎるのがいけないんでしょうか。次回からもう少し短くまとめるようにがんばります。

ところで新風社が倒産してしまいました。きょうび出版社の盛衰の話題は珍しくもなく、印刷所の人間に聞いてみると、かなり前から気配はあったそうなんですが、自費出版で順風満帆なのだろうと思い込んでいたのでたいそう驚きました。朝日にも掲載されたくらいですから、やはり著者からのクレームというのが致命傷になったのでしょうか。冊数の規模は全然違いますが、創土社自費出版を請け負うことがあり、確実な利益が見込める仕事と言えます。機会があれば増やしていこうと考えていたので、新風社の倒産理由はとても気になりました。そもそも著者からついたクレームがなんだったのかということですが、きちんと著者とコミュニケーションをとることはとても大切なのだと思い知らされます。