ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(DS)

ファミコン版は遊んだことがないので比較はできないけれど、冒険というにはあまりに世界や物語が薄いのね。
一本道過ぎて迷い所がない。プレーしていたころ、書店をぶらついていたら攻略本を購入していく小学生を見かけたけれど購入する意味がわからない。ふつーに遊べばエンディングにたどり着くよね? 船を持つようになったら世界地図を広告の裏紙にざっくり書いて、それぞれのイベントの抜けがないかをメモっおけばなんてことはない。ダンジョンの素直さといったらないし、パズル的な謎もほぼない(エレベーターを使うところぐらい)。

レベルも40程度あればラスボスを倒せるし、それも普通にイベントをクリアしておけば到達する。こんなに歯ごたえなかったかな。それとも学生時代にコンピュータ RPG を遊び倒した結果、解法が身に染みついてしまっているために感度が鈍くなってしまっているのか。でも、この間遊んだ「世界樹の迷宮」(DS)はちょっとアレンジしたウィザードリーRPG だったけれど随分楽しんだわけだしそうともいえない気もする。

物語としても章立てにしたのはどうだろう。移植したせいかどうかわからないけれど、それぞれのおいたちやら背負ったものの説明が少なすぎで感情移入もあったものじゃない。最後に出てくる主人公なんてとくにそうだ。だったら敵ボスのほうが(比較してだけれど)よほど気持ちが伝わる。が、それでも「ふーん、でもどうしてそんなにおおげさなのよ?」と思ってしまうのです。

エンディングもサッパリしすぎて感動が薄い。買った以上は最後でやらなきゃな、という義務感がありましたねえ。DS 版もさることながら、当時の評判はどうだったんだろ。正月休み用の暇つぶしにしては高い買い物だったというのが今回の評価であります。