公益法人とネット中継有料化とネット中継マニュアル

近頃気になった将棋関連の話を並べてみたよ。

通常ならもうちょっとネタを集めて蒸溜させて書き始めるんだがもうあれだ、そこまで将棋界関連にパワーを割く価値が見あたらないので、それぞれの記事をネタに展望を書くけれど超ざっくり仕立てになりますよー。


公益法人問題は将棋連盟にとって死活問題です。現在財団法人として税制の優遇を受けてのほほんと営業していた日本将棋連盟ですが、本当におまえら「公益を目的とする事業」をおこなってんのかああん?と行政から突きつけられておるわけです。これが「NO」と判断されると、税制の優遇が外されまた法人税が現状以上にアップするため今までのような儲けを失ってしまう。2009年時点、将棋界を支える新聞業界も軒並み赤字経営に転落しその経営基盤も随分ゆるんできていますから二重に苦しい台所事情なんじゃないですかね。ははは。


公益法人問題については以下が問題点が整理してあってわかりやすかったです。
公益法人改革で財団法人はどう変わるのか


で、公益法人として生き残れなかった場合のことを考えてなのかはわかりませんが、将棋棋戦のネット中継有料化が検討されているようです。経営上、お金が取れそうなところから取ればいいじゃない、というのはコンテンツホルダーとしてはまっとうな感覚ではある。将棋連盟がすべての棋戦を束ねて有料中継するというのも足並みを揃えるためには必要かもしれない。で、そんなサービスにニーズがあるかといわれれば、なくはないだろうが必要もない、という感じじゃなかろうか。改めて中継に金を払う魅力ってあるとはちょっと思えない。棋譜将棋世界週刊将棋という紙メディアがあるし、勝ち負けだけなら Google ニュースYahoo!ニュースで流れるしなー。だとすると残りは情報の鮮度と、局面の形勢判断と変化について即興で対応するプロ解説者の力量にお金を支払うってことになる。だけど実際伝える情報なんて棋譜とオヤツとその土地の有名な観光地解説ばかりであって中継の必要性が感じられないし、解説者も当たり外れがあるからなぁ。やりたきゃやればいいけれど、労多くて実り少なしって予感です。


一方ネット中継マニュアルが公開されてますね。仲間内の大会をリアルタイムで離れた場所にいる別の仲間に伝えることができるってのはなかなか素敵ですな。ま、将棋倶楽部24で指して、各自観戦するのが早いっていう気がしなくもないけれども、手段は大いに超したことはありません。


プロは中継をクローズを検討し、将棋ファンは中継を自由にできるような手段を手に入れたわけです。情報の流れが正反対のベクトルに進んでいるってのが面白いなと思った、まあそんなエントリーでした。おしまい。