齋藤孝は熱量が凄いなと

三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)

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話し上手 聞き上手 (ちくまプリマー新書)

話し上手 聞き上手 (ちくまプリマー新書)

もっちーの対談相手だった齋藤孝の著作を読んでみたけれど、なんですかこの読者を駆り立てようとするエネルギーの高さは!どんな手段を使ってでも著者の推奨する様々な自己鍛錬について実践させてやるっ、というしつこさに完敗。

「三色〜」は読書をするには三色ボールペンで重要項目や自分のセンスに引っかかった言葉、文章をマークすることで自分にフィードバックされる効果の素晴らしさを称揚し押しつける本。「聞き上手〜」はコミュニケーションレベルを上げるには、聞きスキルのアップが必要で、その方法をワークショップに参加したかのように次々と読者に実践することを強要する本。双方とも本を受動的に読むことで満足させず、読者が意識的に著者提案の作業に取り組ませることに重点を置いています。

これはなんだろう、強い使命感がないとこんな本書けないわね。心の底から日本人の知的レベルを引き上げよう、引き上げられるに違いないという信念、それは今まで研究実践が基礎になっているんだね。うーん凄い。

一方で病的なほどの懲りようとか、妙に他人へ接近しすぎる羞恥感覚の欠如も興味深いね。

まだ数冊しか読んでないでまだまだ読んでみます。彼の思想はいくつかキーワードで括れると思うんだけれど括るほど読めていないのでね。とにかくに肉体と頭を同時に動かすこと(=身体論)が基本なんだとは思いますが。四股とか興味あるなぁ。


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参考作品(amazon
齋藤孝作品集