読書メモ / キュレーションってニュースサイト作成とどうちがうん?

ここ数ヶ月で読んだ本のうち、記憶に残っているものだけを挙げてだらだら感想を書く。

示唆に富んでいて、現代人かつ世捨て人以外は読んでおいたほうがよさげなんですけれども。
本書のキーワードである「キュレーション」とは本書の目次の前に《無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること》と書いてありまして、これってすでにニュースサイトや、2ch まとめサイトがやっていることだよなーとか思うし、書籍やラーメンなどいろんな世界で独自に名著リスト、名店リストなどをアマプロ問わず作られていますし、どうしていまさらなことを書いているのかなーと。
なので私の場合は、キュレーションどうこうより、その周辺の物語(ジョセフ・ヨアキム / ジスモンチ / HMV渋谷衰退理由 / 福井の小さなメガネ店 )のほうが興味深く思い白かった。ヘンリー・ダーガーは流石に知ってましたが。


何匹目だこれ。典型的な2匹目のドジョウ狙い本やった。例えば、自著が軽く当たると前著で言い切れなかったり、ネタが余っている場合、2作目を書く人が多いわけです。ましてや稼ぎまくる方法はいろいろある、と書いてあるけれどどう考えて自分でやったことねぇだろ、ネットに転がっている情報を鵜呑みにしてるだけやろ、ってことが分かって、逆に自分の知識の総ざらいができた。そういう意味で、ブクオフで100円だったけれど価値はあったなと。


とうとう完結してもうた…。絵が雑になったとか、表現はしょりすぎとかいろいろ文句いってきたけど、好きな作品だったんだよなぁ。映画化についで現在アニメ化もされているんだけど、雰囲気が最高過ぎてヤバイ。やばすぎてブルーレイ全部予約してしまった。ブルーレイ再生機持っていないのに。ロリコンホイホイといか一部で言われているようだが、この作品の良さはそこじゃない、いやそこもあるんだろうが、なんつーか、人生綺麗事じゃないってことをふざけずに描き切っていること、キャラの背景が透けて見える言葉選びのセンスの良さ、端折っているんじゃなくて読者の想像に任せる思い切りのよさ、とかその辺が素晴らしいのだと思う。そしてへんな犬っぽいキャラはグッズ化されるんだろうどうせ。そしてどうせ俺も娘に買い与えるんだろ、きっと。


40歳越えてもまだ中二病とか漫画みたいだなー。でも自分の代わりにこういう発言、思考をしてくれる人がいてくれて助かる、ってのもあって。
そうそう、羽生善治も出てきてますが、なんかまあ、踏み込んだ質問なく無難なかんじで残念至極。


安野モヨコさん好きなんですよ。満たされない私、ってのがどの作品にも感じられるんですけど、そのあたりの必死感が他人に思えなくて。
本書は素敵な食生活をしたい、けれどできないダメな私、だけどそれもいいじゃんか!と軽く開き直ってて微笑ましいです。鎌倉の生活も楽しそうだな、と思いました。歴史がある都市っていいですよね。


前作、ニノの処理がグダグダでちょっとどうなのかなと思っていたわけですが、本作は今までの悪ふざけ漫画に戻ってる。んー、どうするつもりなんだろうか。ちゃんと伏線回収して欲しいなー。


鈴木みそは絵が上手だと思います。話もバランスを考えて構築しているんだろうな、ってのがわかりますが逆にいえば、淡々と描かれていて勢いが感じられない。いやまあ、ないものねだりってのはわかっているんですけれど。


香子だせ。


取り敢えず今夜は以上。昼寝したから寝れないんだよ。