若い読者のための短編小説案内 村上 春樹

「若い読者のための短編小説案内」村上 春樹 本書では村上が興味を惹かれた「第三の新人」と呼ばれた作家たちの短編を彼なりに読み解いたもの。他の人の小説の味わい方を学ぶことは有益だね。本をまた違った視点で眺めることができてお得ですもん。 それにし…

菜の花の沖〈1〉 司馬 遼太郎

「菜の花の沖〈1〉」司馬 遼太郎 100円で買えたのでなにげに読んでみたらあなた。なんですかこの面白さは。 江戸時代の船商人、高田屋嘉兵衛の話で、彼の活躍も面白いのだがなんといっても、時代背景の説明をこんこんと解説している箇所が日本史をロクに勉強…

移動都市 フィリップ・リーヴ

「移動都市」フィリップ・リーヴ 懐かしいテイストの少年少女向けSFでございます。 戦争で文明が荒廃した未来、キャタピラをつけた都市が移動し、それらがお互い喰い喰われるを繰り返すヘンテコでそそられる世界に巻き起こるドタバタで、SFたらしめる細かい…

危機管理の鉄則 長谷川 慶太郎

「危機管理の鉄則」長谷川 慶太郎 阪神淡路大震災の国や県の対応具合の酷さや、自衛隊、ドイツのノートヒルーフェ(非常救護隊)の凄さ、災害対策の具体案の提示、復興のアイディア等刺激的で面白かった。 現場を知る、世界を知る、それらを総合して理解する…

鍵山秀三郎「一日一話」―人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得 鍵山 秀三郎

「鍵山秀三郎「一日一話」―人間の磨き方・掃除の哲学・人生の心得 」鍵山 秀三郎 仕事で心が荒れてくると、先輩方のアドバイスを聞きたくなるものです。本書を読んで、ささくれた患部をそっと手当してました。イエローハットの掃除社長である鍵山秀三郎の言…

ダカーポの文章上達講座 ダカーポ編集部

「ダカーポの文章上達講座」ダカーポ編集部 ここ数週間は再読ブーム。本書も折に触れて読み返してる1冊であります。文章を書く、という行為を見つめ直すのに最適でありまして、オススメします。

働きマン (2) 安野 モヨコ

「働きマン (2)」安野 モヨコ 3巻が出る、というので持っていなかった2巻を買ってみる。 なんつーか、モヨコ版プロジェクトXみたいな。彼女の作品の根底にある人間辛いこと切ないことやるせないこといろいろあるけれど、いいこともあるんだよ、という人間賛…

読書家の新技術 呉 智英

「読書家の新技術」呉 智英 「バカのための読書術」を読んだので懐かしくなり引っ張り出して読む。いいね。1987年10月初版ってことは、うげ、20年近く前か。amazonのページをみるとマーケットプレイスでしか購入できない、ってことは絶版か。うーむ、勿体な…

シュガシュガルーン (6) 安野 モヨコ

「シュガシュガルーン (6)」安野 モヨコ 気になった著者の作品は総ざらえで読むわけなんですが、なんということでしょう。少女漫画+魔女ッコものに嵌ってしまった。バニラ(主人公の一人)が元に戻ってほっとする33歳ってどうなのよ。ああ、7 巻が待ち遠し…

怪しい来客簿 色川 武大

「怪しい来客簿」色川 武大 麻雀放浪記も面白かったがこっちも戦後の生活臭が渦巻いて面白かった。 ところでこの本は通勤途中で少しずつ読んでいたんだが、ある日、終電の地下鉄の駅から自宅へ帰ろうとした道すがら、影からしわくちゃな婆さんが出てきていき…

安野モヨコ対談集 ロンパースルーム 安野 モヨコ

「安野モヨコ対談集 ロンパースルーム」安野 モヨコ 出たのは3年前か。対談集は気軽に読めるし、キャラもよくわかるので便利だなあと。

さよなら絶望先生 5 (5) 久米田 康治

「さよなら絶望先生 5 (5)」久米田 康治 惰性で。ちょっとパワー落ちてるかなあ。裏表紙は美しいイラストですわよ。

バカのための読書術 小谷野 敦

「バカのための読書術」小谷野 敦 読書術や教養に関する本を読むのが趣味でもあるので図書館で手にした一冊。著者についてはどうも絶望書房にボコボコにされたダメ知識人としての認識しかなかったが、この本はきわめて普通。 教養を構成する手段として手短な…

厄年の街―寝言サイズの断末魔〈3〉 松尾 スズキ

「厄年の街―寝言サイズの断末魔〈3〉」松尾 スズキ 彼の妻の役にたたなさや不幸だらけの親族に取り囲まれる絶望的な状況を忘れるには死ぬほど働くしかないのだろうか。なんか身に詰まされて笑えなかったよ。

人生後半に読むべき本 谷沢 永一  渡部 昇一

「人生後半に読むべき本」谷沢 永一 渡部 昇一 結局彼らの座談を聞きたいんですよ、私は。今回勧めている本は、今までの彼らが挙げているものをかなり重複しているんで、マニア向けだと思います。

できそこない博物館 星 新一

「できそこない博物館」星 新一 没作品にコメントを加えることで作品にしてしまう、なんというか欲の深さっていうのかなんなのかわかんないけれど、それどうなんでしょうって気が。エッセイと思えばそういうのもありかとは思うがなんか釈然としない私は器が…

父の詫び状 向田 邦子

「父の詫び状」向田 邦子 全編どんどん場面が切り替わって、最後に冒頭のシーンと繋がっていくスタイルのエッセイ。当時は斬新だったんだろうな。書かれている内容も昭和の時代の空気が封入されていてノスタルジーを誘う。頑固親父に自分の父を重ねる人も多…

ときめきアリス―定本 吾妻 ひでお

「ときめきアリス―定本」吾妻 ひでお ロリと不条理かあ…。なるほど、熱狂的なファンがいるのもわかる気がする。

ギリギリデイズ―松尾スズキ日記’99~’01 松尾 スズキ

「ギリギリデイズ―松尾スズキ日記’99~’01」松尾 スズキ なんというか。かなりまともで真面目な自分が嫌なんだろうなと思いつつ、しかしその性格に振り回されつつでも振り切られないように生きているんだろうかと考えたがまーよくわかない。本書で愛飲してい…

美人画報 安野 モヨコ

「美人画報」安野 モヨコ シリーズ最初の本がようやく古本で手に入ったので通勤の間に読み少しばかりパワーを貰う。それにしてもこのシリーズ、私が読み始めたのを家人が釣られて読み始め(普通逆じゃね?)なんだか「美」に目覚めたんだそうだ。 …まあ、ほ…

あなたもSF作家になれるわけではない 豊田 有恒

「あなたもSF作家になれるわけではない」豊田 有恒 実家の駅にある「誰でももっていっていい本棚」から失敬してきた1冊。んー、SF作家として自虐しつつ安易なSF作品を非難して悦に入っている箇所が切ないが、それを抜きにするとテレビアニメ創世記に脚本家と…

笑犬樓よりの眺望 筒井 康隆

「笑犬樓よりの眺望」筒井 康隆 断筆寸前までの「噂の真相」に連載エッセー。実名を上げての罵倒、こき下ろしは面白いなと。それが芸になっていないといかんよなあ、とか。反省。

最前線物語〈2〉 深浦 康市

「最前線物語〈2〉」深浦 康市 前作よりさらにカタログ色が弱くなり、テーマ別の考察が深くなっている、らしい。ワシの棋力じゃよくわからん。中飛車の項がそれなりに充実していて収穫ありだった。

英春流 将棋問答―必殺「かまいたち」戦法 虎の巻編 鈴木 英春

「英春流 将棋問答―必殺「かまいたち」戦法 虎の巻編」鈴木 英春 戦法書に対する疑問についての返答と、アマチュア棋士とのしての自戦記が収録されている。かまいたち戦法の本自体は読んだことがないのでアレだが、アマチュアが将棋を広めようと苦労している…

松本零士の世界

「松本零士の世界」 松本零士の全体像を知りたかったんで。彼の描く女性はやっぱええなと。

けなす技術 山本 一郎

「けなす技術」山本 一郎 彼の文章が好きなので。相変わらず近所の気のいいあんちゃんの喋りを聞いている感じですよ。同い年だけどな。

監督不行届 安野 モヨコ

「監督不行届」安野 モヨコ 安野モヨコもマイブームなわけですが。評判になっただけのことはあって、面白い。いやはや。

笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい まつい なつき

「笑う出産―やっぱり産むのはおもしろい」まつい なつき で、出産関連で100円だったので購入。しかし、出会って旅行先でイタして即妊娠というのも豪快な人生ですな。それでもどうにでもなるし、それがネタになって本を出版できたりするんだから、人生わから…

祝ご出産!―まるごと体験コミック 宇仁田 ゆみ他

「祝ご出産!―まるごと体験コミック」宇仁田 ゆみ他 気になる作家が出ると手当たり次第購入するワシ。本書は女性漫画家の出産体験がオムニバスで入ってます。女性って月並みですけれど、凄げぇなあ。

うさぎドロップ 1 宇仁田 ゆみ

「うさぎドロップ 1 」宇仁田 ゆみ 30男が亡くなった祖父さんの隠し子である6歳の女の子を、親戚が引き取るのを嫌がっているのを見てその醜さに腹が立ち勢いで引き取ってしまい、あたふたしながら育てる話。子育てで遭遇するんであろうエピソードが豊富で、…