第54回NHK杯戦決勝渡辺竜王対丸山九段戦感想

いやー、素晴らしかった。渡辺竜王サイコー。決勝戦なのに初手▲3六歩を投入するなんざ、まともにぶつかっては勝てない先崎が谷川先生に指すのとは次元が違いますな。そして途中の▲3三桂成らず! その前の桂跳ね決行に疑問を抱いていたのですが、そういう手があったのか!と驚きました。続けての▲7五角はやりすぎな気がしましたが、竜王が指すのなら間違いないだろうとすっかり信用(笑)。
負けたのは残念ですが、魅せる将棋だったと思います。竜王がリスペクトする谷川先生の将棋を彷彿させました。谷川イズムは渡辺竜王に継承されるでしょうか。
解説の米長会長が竜王が羽生世代をおっさんと呼んだことについて繰り返し発言してましたけど、そんなに繰り返すほど面白いですかね。それともなにか含むところがあったのかしら。まあいいけどさ。
優勝した丸山は将棋が地味だから損しているねえ。あのいいなりになりつつ我を通す指し口が個性だからしかたないかもねえ。