チャールズ・エリス 「敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか」

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか

  • チャールズ・エリス
  • 2003-12-04
  • 単行本
  • by anzu_clip
資産運用するなら、長期(少なくとも15年以上)かつインデックスファンド(手数料が安く、確実に上がる)にしとけ、悪いことはいわんから、ということだそうだ。
表題の「敗者のゲーム」というのは、参加するプレーヤーが成熟した結果、相手のミス=自分の利益に繋がる世界のこと。以前はスキルの低い人が参加しておりミスを連発しているので、会心の一撃で大勝ちなんてことも比較的やりやすかったようです。ですが現在は情報多寡で常に神経を使ったやりとりで取引をしているから、そう簡単には成果を出すことができなくなっている。そのため自分のミスを極力減らすと、結果的に負けない=そこそこ勝つ、という図式のようです。

これ、わかるなあ。指し将棋と同じだもの。だけどまだ将棋のほうが甘いかもしれないな。悪手を指し手もとがめられなければ大丈夫なわけだけれど、株式市場はプレイヤーが多いからかならず誰かに足元を救われてしまうのだろうし。

将棋も株も大山流が正しい選択だということみたいよ、どうやら。


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