情報革命バブルの崩壊 (文春新書)
ネットの行く先を、投資家の視点から語った本。
繋ぎ放題で無料で楽しめるネットサービスだけれど、それらを支えているメンバは霞を喰って生きているわけじゃないから入金の必要があるわけで、じゃあそれがいったいどこから来ているんだろーねーと。タイトルが解答ですが、そうですねぇ、本書を読むとモッチーが描くような楽観的ネット社会を考えるのは簡単ではないだろうねぇ、ってことかなー。
プロバイダーより下のレイヤーでネット環境を支えている方々がもうからないのに、トラフィック量は動画まで扱っている昨今、鰻昇りなわけで、いい加減にしろよな、というか経済的にもう無理、っていう臨界点があるんじゃねっていう。今まではネット社会が稼いでくれるんじゃね?という期待でどんどこ投資してきたいろんな機関が、サブプライムうんぬんで颯爽と引き上げまくって残されてしまったら生きてくためにどこかから調達してこないとやってけないし。誰が負担するかはまあいろいろあるとは思うけれど現在のように誰でも定額で繋げる、なんてことはなくなるかも、しれない、とか。
まーそんな感じですが、じゃあ具体的に通信環境を支えるのに必要な経費がどの程度だとか知らないとなんともいえないね。うーん、そこまで調べようとは思わないけれど、むやみにネットに負荷かけるようなスクリプトを作らないようにしようかとは思った。また、無料とか超格安には裏があるよ、っていうごく当たり前のことを思い出させてくれたな。みんな未来を担保に無茶してたっていう。
とういうわけでもっちー好きな人は読んでおく必要があると思うね。
関連作品(amazon)
梅田望夫「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」(明るい未来を提示)