小川未明童話集 小川 未明

絵本や童話や昔話は好きなので定期的に手にとって読んでいるんですが。
基本的にもの悲しいんですけれど、イメージが美しいのな。理不尽な展開はお約束だけれど、その唐突さが胸を撃ったりするわけで。
子どもの時分に出会っていたらどう感じただろうか。展開がわくわくするようなものじゃないから「面白くない」とかいってそうだ。
この短編集は大人こそが読む本だろう。

関係ないですが小川未明は将棋も指したようです。解説の坪田譲治によると、

 またよく岩野泡鳴などと将棋をさされるのを見たことがありましたが、これまた大変早い将棋で、見る間に勝負がついてしまいます。先生はあっさりもして居られるのですが、短気なタチでもあるようです。

だそうだ。