将棋倶楽部24で四段になるためにやったこと

先日ようやく将棋倶楽部24で四段に昇段することが出来まして。すぐに落ちて現在は行ったりきたりの日々でありますが四段ワールドに足を踏み入れた事実は変わらないわけですよ。道場の画面に「貴方の棋力 四段」と表示されたときの感激といったらもう。次の目標は、「高段」タブへの登場ですな。その前に四段を維持できるかどうかが課題ではありますけれど。

で、まああれだ、四段以下で伸び悩んでいる人達のヒントになればいいと思って最近やってきたことをつらつら書くことにするわ。上目線でな。

1日1対局

これは守った。仕事の都合や家庭の事情で時間が取れないことが原因だけど、それ以上に複数局指すと真剣味が薄れて将棋が荒れてしまうのを恐れたね。次があるか、と思う心が油断のもとになるから。大捌きや駒の揉み合いのときなどがいい加減になっちゃうと、大事な局面で考えることを放棄しちゃう癖がついてしまうのですよ。つまんないミスが積もり積もって気づくと取り返しのつかない局面になってしまう。

また、たくさん指すと単純に疲れてしまい、2局目以降はどうしてもふ抜けた将棋になってしまってたってこともある。それで強引な指してばかり選んでしまって大作戦負けからボコボコにされ精神的に死んでしまう。1つの勝利に固執してしまってどんどん指しちゃうけれどバランスを崩した将棋なんてそう勝てるわけないから、Rがダダ下がりしても指し続けてしまう泥沼に落ちる。

だから勝っても負けても1局だけ。精神的にぶれないようにするためだ。これで毎日将棋を指す生活習慣を作り上げる。


独り感想戦

勝っても負けても自分の将棋をとにかく反省する。終局後すぐ去っていく対局相手を尻目に、手を最初に戻してみる。初手からじっくり自分の指し手に問題がないかを注意深く確認しながらクリックして手を進めていく。それを1局につき最低3回は繰り返す。序盤、しょうもないミスはしていないか、中盤常にイニシアティヴは握れているか、終盤踏み込めなかった局面はなかったか等々課題は尽きないわけです。終盤はねぇ、いつも落胆するんだよなぁ。即詰みを見逃していることの多いこと多いこと。中盤から終盤に掛かったときにはすでに詰みの形をイメージしていないからこういうことになるのだなぁ、と必ず反省してますねえ。

それとどんな負け将棋でも感触のよい手順があると思います。その感触を何度も反芻するわけですよ。で、その感触を大事にしておく。すると辛い局面に遭遇しても前向きに考えることができる、可能性が、ちょっと、上がる、気がしている、のでそうしてます。

作戦固定

これは以前からやっていたことですが、やっぱり1つの戦法にこだわると作戦勝ちしやすい。中飛車飽きたから、現在は石田流を連採中。棒金戦法に対応できるようになってから使ってますが大体作戦勝ちするね。作戦勝ち過ぎてプレッシャーが掛かって逆転負け、みたいなことが多いですけどようやくその傾向も減ってきてます。これも作戦固定のメリットかな。

振り飛車で掛かってくる人も多いけれど、それこそこちらの経験値、随分溜まってますんでこれも作戦勝ちが多い。石田流超急戦(鈴木流)も楽しい。これも作戦勝ちしちゃう。

つーわけで戦法固定は楽ですよ。なんでも指して勝てるのが夢ですが。つーか相手の戦法を堂々と受けて勝つのが野望ではあるな。


手順を仮定する意識を持つ

これは羽生将棋からヒントを得たというか。困った局面があったとして。そんな局面を前にしてまず考えるのは、どういう形だったら勝てるのか、という大雑把なイメージの啓示を得る(←これが難しいのだけど頑張って思い浮かべる。実現したら気持ちいいだろうなぁという手順とかね)で、それではどういう手順だったら実現できるか?ということを具体的に考えるわけだ。

通常なら局面から指し手を演繹して得るわけだけど、仮定から推論して指し手を得るのです。

現実には演繹と仮定、双方をミックスして考えていると思うのですが、より意識を持って仮定してみるとヘンテコな筋や捌きが浮かんでくるようになります。具体的な例がすぐに思い浮かばなくて申し訳ないですけど。


詰め将棋は考えずにすぐ解答を見る

若いうちなら考えてもいいと思うけれど、強くなるのなら手筋を頭に詰め込みさえすればいいので、一目で解けないのなら解答を見ます。おいらは、「寄せの手筋168」が好きでよく眺めています。

以上かな。あと本当に強くなりたいのなら、人生のうち何かを失うほど取り組めば成果はでると思います。この間読んだ、「新・アマ将棋日本一になる法」の天野さんはもう…。言葉にならない。結果的に強くなったとしてもそれで幸せかどうかは人それぞれだなと。なので、私みたいなアマチュアはほどほどのレベルで満足するのがいいのかもしれませんよ。

新・アマ将棋日本一になる法

新・アマ将棋日本一になる法

  • 作者/主演: 天野 高志 清水上 徹 田尻 隆司 早咲 誠和 遠藤 正樹 宮崎 国夫
  • 出版社/メーカー: 木本書店
  • 発売日: 2008-08
  • メディア: 単行本
  • by anzu_clip

参考
将棋本オールタイムベストテン結果発表